プレート加工において難易度を左右する要素として「材料の薄さ」があります。これは、普通に切削を行っていても薄い場合は簡単に歪みが生じてしまう、という所にあります。ここでご紹介するA5052製高精度プレートは、t6という非常に薄いアルミに対して研磨を行ったプレートです。実は、寸法公差はそれほど厳しくはありませんが、平面・平行度は厳しく、0.03が求められています。こうした幾何公差を要求されるプレート加工品に対しては、当社では平面研削盤で研磨を行い、要求を満たした上で検査・出荷を行っています。なお、写真では表面処理は行っていませんが、これは出荷前の状態であり、このあと白アルマイト処理を経て当社に再納入され、お客様に向けて出荷されていくことになっています。